呼吸療法認定士とはどんな仕事?
呼吸療法士とは、3学会合同呼吸療法士認定士ともいわれ、「日本胸部外科学会」「日本呼吸器学会」「日本麻酔科学会」も3つの学会が合同で設立されました。人工呼吸器などが必要な患者のために呼吸管理機器が正確・またはスムーズに扱えるように、幅広い知識を得ることができます。1996年から始まり平成29年度で22回目を迎えます。現在の合格率は58.9%で第1回目から比べると年々合格率は下がり呼吸療法認定士の資格を取るのも難しくなっています。呼吸療法認定士の資格は看護師が最も保有しており、次に理学療法士、臨床工学技士、作業療法士、准看護師になります。現在医療現場では酸素療法・人工呼吸などの呼吸療法に詳しい専門家が不足しています。これからは呼吸療法のスペシャリストとして多くの医療現場で活躍していくことが期待できます。
呼吸療法認定士の資格をとるには
呼吸療法認定士として資格を取るには、講習会を受講することが必要です。講習会を受講するにも以下の条件を満たす必要があります。下記のいずれかの資格を持ちそれぞれの実務経験が必要です。
- 臨床工学技士2年以上
- 看護師2年以上
- 准看護師3年以上
- 理学療法士2年以上
- 作業療法士2年以上
講習会を受講するために申請書類を提出した日から5年以内に認定委員会が認める学会や講習会などに出席することが必要です。また実務経験は正職員のみとし、アルバイトやパートは認められません。
また、呼吸療法認定士認定試験の受験資格は認定講習会を受講することが条件です。また3年以内に認定講習会を受講したものは認定講習会の受講を免除されます。
呼吸療法認定士の年収はどれくらい?
呼吸療法認定士の資格を取得すれば、給与が増えるということはあまりありません。給与とは別に手当はつくことはありますが、実際は少ないようです。呼吸療法士としての年収は、先ほど紹介した臨床工学技士、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士の給与と同じです。 しかし、人工呼吸器などを 扱う医療機関では呼吸療法認定士を持っていると幅広い知識身に着けることができるため、役に立てることができます。また将来転職を希望している場合は呼吸療法士の資格を持っていると優遇される場合もあります。看護師や臨床工学技士など特に人工呼吸器などの医療機器を使う医療技術者は 今後の仕事の幅を広げるためにも持っておいた方が良いでしょう。
呼吸療法認定士に転職する方法
呼吸療法認定士に転職するには、臨床工学技士、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士の資格が必要です。呼吸療法認定士を持っていない場合でも、転職は可能ですが、実務経験があるのであれば、先にを取得しておいた方がいいでしょう。特に、現在呼吸器系の仕事に携わっていない方は、資格をとっておくと転職先で希望の科に配属される可能性も高くなります。また、1度呼吸療法認定士に合格しても、5年ごとの更新が必要なので、呼吸療法の専門家として働きたいのであれば常に勉強を続けていくことが大切です。現在、呼吸療法認定士を持っている医療技術者は、看護師・理学療法士・作業療法士などリハビリをおこなう医療機関です。このような医療機関に転職を希望している方は、できるだけ取得しておきましょう。
呼吸療法認定士に転職するメリット
呼吸器科など酸素療法、人工呼吸器などを扱う医療機関では、資格を取得することで正確でスムーズな医療を患者に提供できます。また、看護師だけでなく理学療法士・作業療法士であれば、リハビリテーションをするときに役立てることも可能です。また、臨床工学技士がいない医療機関では、看護師が呼吸療法認定士の資格をとっていると優遇される場合もあります。今まで、呼吸療法の専門的な知識がなかった方は、さらに医療知識を増やすことができるため、多くの場所で必要とされるでしょう。また呼吸療法の必要性が年々認められているので、さらに医療知識を深めたいという方は、呼吸療法認定士の資格を取得しておいてみてもいいでしょう。