臨床工学技士を目指す方は、どのようなことを知りたいと思いますか?卒業後どのような就職先があるのか、また学生時代はどんな勉強をするのかなど知りたいことはたくさんあるでしょう。
しかし、一番気になるのは学費だという方もいるかもしれません。それは比較的学費が高いからです。経済的な理由から国公立で勉強したいという方もいます。では、臨床工学技士を目指す方は国公立大学に入学できるのでしょうか。
国公立大学から臨床工学技士を目指すことはできる?
臨床工学技士は1987年に制定されたまだ歴史の浅い国家資格です。また、臨床工学技士は専門的な仕事が多く、医療機器を常に保守・点検をおこなうことにより安心安全を守る大切な仕事です。しかし現在のところ、国公立大学に臨床工学技士の勉強ができる養成校がありませんので、国家試験を受験する資格を得ることができません。
私立大学や専門学校では、臨床工学科というコースがあります。国公立大学では、医学部や看護学科はありますが、まだ臨床工学科はありません。そのため、経済的な理由から国公立大学に入学し臨床工学技士を目指すのはいまのところできません。
しかし医療系の私立の大学や専門学校は、他の科に比べて授業料が高い場合も多いです。このような場合は、大学などでおこなっている奨学金制度を利用することも可能です。もちろん年収制限や家計状況などを審査するなどの条件はありますが、これから臨床工学技士を目指す方は一度大学に相談してみてはいかがでしょうか。
臨床工学技士を目指す場合、どうやって学校を選べばいいの?
臨床工学技士になるためには、指定の専門学校や大学などで勉強しなくてはいけません。専門学校であれば3年、大学であれば4年後に卒業する場合がほとんどです。その後国家資格を受験し、合格すれば初めて臨床工学技士として働くことができます。
しかし、専門学校と大学どちらがいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。学費が高い場合も多いので、家から近い学校がいいという方も多いでしょう。また、近くに専門学校や大学がいくつかあれば選択肢も広がります。大学卒業後のことを考えれば、大学に入学して国家資格を取る方が優位になることもあります。
しかし、最近の専門学校は、大学で行われている授業並みの勉強をおこなうこともできますし、先生方も医師や経験豊富な臨床工学技士がおこなっていることがほとんどです。また、国家資格に力を入れているのは、専門学校の方が多いということもあります。設備の面でいえば、専門学校が劣っていることもありますが、病院などでおこなう臨床実習で患者と接することがあるのでその点もあまり心配する必要はないでしょう。
臨床工学技士を目指す場合どれくらい費用がかかる?
臨床工学技士を目指すには、大学や専門学校に入学しなければいけません。具体的にどれくらいかかるかいくつかの大学や専門学校を調べてみましょう。(2017年10月現在の学費です。)
専門学校
・東京医薬専門学校 3年間の学費:4,893,000円
・日本工学院 3年間の学費:4,050,000円
大学
・東京工科大学 臨床工学科 4年間の学費:6,801,300円
・藤田保健衛生大学 臨床工学科 4年間の学費:6,374,000円
(その他に費用がかかることがります。詳しくは大学・専門学校にお問い合わせください)
専門学校は、基本的に3年が多いので大学に比べれば少し学費も安くなるでしょう。入学時に必要な金額には、入学金以外にも授業料やその他実験実習費など多くの学費を払う必要があります。また、学費以外にも教材費なども必要になります。さらに、実家から通えない場合は、住居費など生活費も必要になります。
多くの費用がかかるため、もし学費の支払いが難しいのであれば、入学前に調べておくことも必要となります。また、大学以外にも民間の奨学金制度もありますので、事前に調べておくとよいでしょう。
臨床工学技士などの医療職は、比較的学費が高いことが多いようです。授業を受けるための学費以外に、実習に使うための高価な設備が必要になるからです。経済的な理由で専門学校や大学に入学するのが難しいのであれば、まずは大学に相談してみましょう。
国公立大学では、いまのところ臨床工学技士の大学はありません。そのことを踏まえて、臨床工学技士になるための学校探しをしていきましょう。