今回は、臨床検査技師になろうとしたきっかけや、専門学校時代どのような授業を受けていたかなど、詳しく聞いていきたいと思います。
◼臨床検査技師になろうと思ったきっかけを教えてください。
子供の頃に、頭の病気になったのがきっかけです。小さい頃から中学生になるまで、検査をするために病院へ通っていました。自分が病気になったことで、自分の健康や病気についてとても興味を持つようになり、将来は医療系の仕事に就きたいと思いました。
その頃は漠然と看護師になりたいと思っていたのですが、高校受験をするときに先生に相談をしたら、臨床検査技師の仕事についていろいろと教えてもらったのです。話を聞いていくうちに、少し興味が湧いてきたので、専門学校の体験入学に参加してみました。
その体験入学が面白く、もっと知りたいと思ったので、看護師よりも臨床検査技師を目指そうと決めました。体験入学で一番興味が湧いたのは、血液型の検査や微生物や菌を育てたりする工程ですね。
◼専門学校時代はどのような授業を受けていましたか。
1年次は、化学・生物などの他に、人間の体の構造など医学の基礎となる部分を勉強します。2年次は、1年次で学んだ基礎知識を活かした授業が始まります。実習が始まるので、実際に顕微鏡を使った検査や標本を作成したりします。3年次は、卒業後すぐに実践で活かせるような実習が多くなります。
同時に国家試験の勉強も始まるので、とても大変でした。専門学校のスケジュールは、だいたい午前中は病理検査の授業で、午後からは生理機能検査の授業というように、午前と午後に分かれていました。
◼検査技師として、最初に志望していた方向に進んでいますか。
子供の頃に頭の病気になったので、脳波について興味がありました。しかし、心電図検査などいろいろな勉強するうちに、生理検査は特に面白いと感じました。今考えると、最初に興味があったのは生理検査だったんです。
専門学校を卒業した頃は、病理に進みたかったのですが、病理は男性が多いイメージが強く、女性はあまり募集がありませんでした。病理の仕事も探したのですが、なかなか見つからなかったです。
国家試験を合格したのに仕事が決まらなかったので、専門学校の先生に相談してみたところ、健診センターのアルバイトを勧められました。そこで、心電図検査の補助に入ってみたのですが、これが思っていたよりも面白いと感じたので、これからは検体検査ではなく生理検査の仕事をしてみたいと思ったんです。
◼検体系・生理系と2つに分かれていますが、性格による向き・不向きがあると思いますか?
検体検査は、どちらかといえば部屋にこもって仕事をするので、集中して仕事をしたい方に向いていると思います。
私の場合は、どちらかというと外に出たいタイプなので、生理検査の仕事が向いているんだと思います。生理検査は患者と向き合う仕事も多いですし、いろいろな場所に行くことも多いので、人と話すのが好きな人に向いていると思いますね。
◼正職員を目指していますか?
やはり、できれば正職員になりたいと思います。現在は、産休の人がいるので非常勤として働いていますが、産休の人が戻ってきたら、人は足りていると言われています。
総合病院は環境がいいので、他の病院と比べて辞める人が少ないみたいです。できれば、ここで正職員になってずっと働きたいと思っていますが、私の契約が終わったら次の仕事を科長が探してくれると言っています。
ありがとうございました。
次回の最終回は、臨床検査技師に求められることや、超音波エコーの仕事を探している友人の就活事情などについてもお伺いしていきたいと思っています。