前回は、プロフィールや仕事内容についてお伺いしました。今回は、具体的にどのような流れでお仕事を行っているのか、新しい職場に入って大変なところなどについてお伺いしていきます。
◼勤務日程・予定はどのように決まるのか教えてください。
正職員の場合は、3ヶ月分の予定表を事前にもらいます。私はまだ非常勤の扱いなので、今月分の予定表はもらいました。私は、どこまで仕事ができているかというチェックリストをもらっていて、あとで上司にそれぞれの業務がきちんとできているかチェックされます。
例えば、心電図の場合、子供の心電図の見方、ホルター心電図検査の操作方法、右胸心や緊急な波形が出たときの対処方法など、とても細かなチェックが入ります。一つずつチェックが入るので、とても教育はしっかりしていると思いますね。
■これまでの職場と今の職場の教育体制の違いを教えてください。
これまでの職場は、ここまで細かくチェックが入ることはありませんでした。初めて働いた勤務先では心電図をとる練習をしたのですが、特にチェックが入るということはなかったです。
ある程度操作ができたら、巡回健診に入ってくださいと言われました。もちろんチェックリストのようなものはありません。やはり、総合病院の教育体制は本当にすごいなぁと思いました。普段は、つきっきりで仕事を教えてくれる先輩もいるので、安心です。
私は、患者への説明があまり上手くないのですが、そういった点についてもきちんと教えてくれます。例えば上司に、「肺活量の説明をやってみてください」というように、突然操作をやってみてといわれるのがとても苦手なのです。だから、上司に見本を見せてもらってから、メモをとり、その後上司に実技を見てもらっています。
実際私が実技を行ってみると、「ここは直した方がいいよ」などと具体的にとても優しく教えてくれます。苦手なことでも、一からきちんと教えてくれるので、とても助かっています。
◼1日のお仕事の流れを教えてください。
朝、病院についたら、まず検査機器を立ち上げます。朝礼が終わったらすぐに仕事が始まります。午前中は、人間ドッグや健康診断などの外来がほとんどで、心電図・動脈硬化検査・呼吸機能検査・聴力検査などを行います。
午後は、外来か病棟の患者への術前健診が多いです。現在は、入院患者にホルター心電図をつけるときなどの見学をさせてもらうことが多いですね。
◼入職から1週間経ちましたが、大変なところを教えてください。
やはり入ったばかりなので、覚えることが多くて大変です。今までの勤務先にはカルテがなかったので、カルテの見方が結構わかりづらいです。
他にも、睡眠時無呼吸症候群の検査も難しくて、登録の仕方などもまだまだ自信がありません。不慣れなことも多く、検査数も多いので、毎日あたふたしています。
◼逆に、楽しかった・良かったところを教えてください。
初めて病院に行った日はとても緊張していたのですが、いろんな方が話しかけてくれたのでとても安心しました。お昼を一緒に食べてくれたり、お菓子をくれたりして、とても気を使ってくれました。優しく接してくれたのがとても嬉しかったです。
◼検査に関わる技師の人数、検査としての規模はどのくらいですか。
臨床検査技師の数は、産休の人も入れて10~15人くらいです。生理検査と検体検査に部署が分かれているので、具体的な人数はわかりません。
最初に働いていた巡回健診を行う勤務先に比べれば、少し人数が多いと思います。2つ目の勤務先は大きな会社だったので、健診センターだけでも臨床検査技師の社員が30人くらいいました。
ありがとうございました。次回は、臨床検査技師になったきっかけや、専門学校時代にどのような勉強をしていたかなどについてお伺いします。