現在診療放射線技師として働いている方は、もう少し給与があがれば転職してみたいという方もいるかもしれません。しかし、転職となれば一から覚えることも多く、また病院選びをするのも大変だからしないという方もいるでしょう。できれば、もう少し年収があがれば…と思う方もいるのではないでしょうか。
そこで、もし転職するのであれば、どのような勤務先であれば給料が増えるのかなど、給料の良い病院の特徴などを詳しく見ていきましょう。
診療放射線技師が年収を増やすには病院選びが大切
診療放射線技師は、平均年収はどれくらいあるのでしょうか。厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」(参照:平成28年賃金構造基本統計調査)によると、小規模の施設では、平均年齢41.8歳で月間給与額は約33.9万円となっています。また中規模の施設では、平均年齢39.2歳で月間給与額35.4万円と少し多くなっています。
これらは月間給与額ですので、働く施設によっては同じ仕事でも求人を調べるとかなり月間給与額が違うという場合も多いでしょう。それでは、どのような病院で働くと年収を増やすことができるのでしょうか。
一般的に地方にある病院やクリニックは少し給与が下がるという認識があるかもしれません。しかし、これはあくまでも平均的な見方となりますので、求人を探していくと施設によっては、地方でも年収800万900万という病院やクリニックもあるようです。
ただし、このような高収入を得られる方は、多くの認定資格やmri・マンモグラフィといった患者に接する経験がある診療放射線技師の中でもスペシャリストといわれる分類の方です。または大規模の総合病院で働いている方が例として挙げられます。
診療放射線技師が働く給料の良い病院の特徴とは
診療放射線技師が働く勤務先は、主に病院やクリニックになります。個人経営のクリニックから、中規模・大規模の病院まで規模はさまざまです。それでは、診療放射線技師が働く勤務先で、給料のよい病院やクリニックとは具体的にどのような施設なのでしょうか。
実は、具体的にこのような病院は給与が高いかというよりも、残業・夜勤など通常の業務と異なる時間の勤務があれば、さらに手当てが増えるため年収も増えます。そのような病院を選ぶとすれば、やはり総合病院や救急医療などをおこなう病院が多いと考えられます。
規模で比較しますと、大規模の施設ほど年収が高いという場合が多いでしょう。また、国公立病院は、他の病院やクリニックに比べて少し年収が高くなっています。このような病院の場合、およその年収は20代の場合、300~400万円、30代の場合は400~500万円というように徐々に給与は増えていく傾向があります。
診療放射線技師は年収が1000万を超えることはある?
結論を先に言いますと、診療放射線技師の年収が1000万円を超えるのは極めて難しいでしょう。しかし、年収1000万円は難しいかもしれませんが、特殊な経験や技術の取得をしていることや、その施設の業績によって、年収が上がることはあります。
また、病院やクリニックではなく、外資系企業に転職した場合、年収が大幅に上がるケースもありますが、これは稀なケースかもしれません。
そのような状況でも比較的高い年収が期待できるのは、診療放射線技師が一人しかいないケースでしょう。この場合、仕事を一人ですべておこなわなければならず、他の診療放射線技師よりも高い技術を求められるからです。こういった、診療放射線技師が一人の病院やクリニックでは即戦力が求められ、病院やクリニックにとって重要な仕事を任せられることが多くなるでしょう。さらに、女性であればマンモグラフィなどの資格を持っていると、年収が上がるケースもあります。
診療放射線技師として働いている方は、今の職場に満足していて転職など考えたことがない方も多いでしょう。しかし、もし魅力的な年収の条件があれば少し考えてみたくなることもあるのではないでしょうか。年収が上がるということは、自分の能力を認めてくれたということになります。いちど自分の知識や経験が今の給料に見合っているのか見つめ直してみることをおすすめします。