「診療放射線技師は男性が多い職場で、なかなか自分の思い通りの仕事に就けない…」そんな悩みを抱えている方も少なくないでしょう。さらに、これから結婚や出産を考えている女性は、どのような働き方をすればいいか悩んでいる方もいるでしょう。そこで、今回は女性の診療放射線技師は、働きやすい仕事なのか、そして両立は可能なのかについて紹介していきますので、参考にしてください。
診療放射線技師はなぜ女性にとって働きやすい?
他の医療技術職にくらべて、女性の診療放射線技師は働きやすい職場だといわれています。その理由は、女性のライフスタイルに合わせやすい仕事が多いことが挙げれらます。例えば求人情報を参考にすると、正規職員だけでなくパートや非常勤の募集も多数見かけます。
ある病院によれば、週3日程度で朝8時30分から12時30分というように、自分の働きたい時間を選ぶことも可能です。また多くの勤務先が、定時に出勤し退勤できる場合がほとんどです。また、血液や尿などといったものを直接触れることはほとんどありませんので、看護師や臨床検査技師に比べれば、汚れる仕事というのは少ないでしょう。
さらに検査内容によればずっと立ちっぱなしの仕事ばかりではありません。看護師などと比べて、体の負担が少ない仕事と言えます。また患者が受ける一般X線などの被ばくが心配かもしれませんが、その点に関しては、配慮されており、検査は別の部屋になっている病院がほとんどです。
結婚後も家事や育児との両立はできる?
女性は、結婚すると出産・育児などで仕事を辞めてしまう方も多いでしょう。しかし、せっかく診療放射線技師の資格を取得しているのに辞めてしまうのはもったいないでしょう。しかし、診療放射線技師は出産・育児などを経ても続けやすいので女性に向いているということがよくわかります。
さきほどの紹介したように、パート・非常勤など短時間で働くことが可能です。もし一旦仕事を辞めてしまったり、ブランクが開いてしまったりした場合は、ふたたび働き始めたときに仕事の感覚をつかむのに苦労するということも考えられます。
また、パートといっても一般的な職種と違い、1500円から2100円など比較的高額な場合がほとんどです。出産や育児の間はパートや非常勤として働き、子供が大きくなれば正職員に戻るといった方も多いのです。さらに、扶養家族として働きたい人は短時間勤務を選んで収入を抑えることもできます。診療放射線技師であれば、出産・育児または介護などの必要があっても働くことは可能です。
女性の診療放射線技師が求められている仕事内容とは
診療放射線技師の求人募集を見ると、マンモグラフィの経験者を募集しているケースが多数見られます。特に女性のみを募集しているという求人はありませんが、それは求人票に女性のみとは記載できない事情もあるからです。しかし、実際に求められているマンモグラフィ経験者はほとんど女性でしょう。
病院の紹介などをインターネットで見ると、マンモグラフィの検査は女性技師が対応しますといった内容を見ることがあります。できれば、病院側はパートでもいいので女性技師のマンモグラフィ経験者が欲しいのです。もしくは、経験がなくても診療放射線技師の資格を持っていれば、一から教育しますといった病院もあるでしょう。
それほど、マンモグラフィ検査ができる診療放射線技師は求められているのです。また、できるだけ長く働いて欲しいので、住宅手当、食事手当、その他にも病院独自の手当てを出している病院も多くみます。さらにマンモグラフィ撮影認定技師の資格を求めている求人も少なくありませんので、転職を目指している方には、この資格の取得はおすすめです。
女性の診療放射線技師の方は、どのような病院に求められているのか、また結婚・出産をする場合、どのような職場を探せばいいのかなど、およそ把握できた方も多いでしょう。
まずは、今の職場で結婚や出産などがあっても働き続けられるか考え、もし転職を考えるのであれば、必要な経験を積むことや資格を取得することをおすすめします。