診療放射線技師として現在働いている人は、今の職場についてどのように考えていますか?例えば、もう少し給料があがれば…、もっと自分にあった職場があるのかも…と思っている人もいるかもしれません。そこで、今回は、どうすれば給料があがるか、または給料アップに直結する「当直」とはどのような仕事なのかについて紹介します。
診療放射線技師の仕事で給与の高い求人とは?
診療放射線技師の給料は、比較的安定しており経験を積むにつれて給料はあがっていきます。厚生労働省の平成28年度賃金構造基本統計調査によると、きまって支給する給与は、20~24歳は262,573円となっており、36~40歳では、383,001円となっています。この結果を見ると年齢が上がるにつれて、給与も上がるというのがわかります。(参照: 厚生労働省平成28年度賃金構造基本統計調査)
では、基本給以外に給与を増やすにはどのようにすればいいのでしょうか。給与に大きく差があるのは、夜勤や当直の有無です。病院によっては、まったくない施設もあります。また、ひとり体制の病院へ行くと、給与が高くなる可能性があります。ただし、ほとんどの場合が経験の豊富な診療放射線技師を募集しています。少しハードルが高い人もいるかもしれません。
また、女性の放射線技師に求められているのは、マンモグラフィ検査です。自分が将来どのような仕事をしたいか考えたうえで、資格取得を目指してみるのもひとつの手だといえるでしょう。
夜勤や当直業務は忙しいの?
診療放射線技師の勤務体制がどのようになっているのか、気になる方もいるのではないでしょうか。総合病院や大学病院など大きな病院だと、夜勤や当直といった勤務も少なくないでしょう。
勤務する病院が「第三次救急医療」として、高度な処置を必要とする患者を受け付けている場合、さらに診療放射線技師の仕事は増える可能性があります。
多くの病院では、夜勤や当直業務にあたる診療放射線技師がひとりで対応することがほとんどでしょう。しかし、先ほど取り上げたような「第三次救急医療」の場合や大規模の病院の場合は、診療放射線技師が2~3人などで夜勤や当直業務を対応している場合もあります。
また、夜中にX線を撮る場合は、緊急性が高い治療や処置が必要な場合がほとんどです。しかし、病院にもよりますがそれほど夜中に、診療放射線技師の仕事は多くありません。X線を必ずとらないといけない場面が少なく、翌日でも間に合う場合があるからです。
オンコール体制を導入している場合もある
では、診療放射線技師は毎日交代で夜勤や当直業務をおこなっているのでしょうか。実は、オンコール体制といって、自宅待機をとりいれている病院もあります。自宅待機の場合、いつ呼び出されるかわかりません。もちろん呼び出されない可能性もあります。しかし、呼ばれたらすぐに家を出て病院に到着しなければいけません。
また病院によっては、オンコール体制の手当ても異なります。それは、どれくらいその病院で呼び出される回数が多いかということも関わってくるでしょう。また、自宅待機で呼び出されて、時間がかかった場合時間外労働など別の手当てが増えることもあります。
実際どの程度オンコール体制を導入している病院があるのでしょうか。月曜日から土曜日は4~5回ほど。日曜日・祝日は月に1~2回ほどという病院もあります。その他にもオンコールがありますとは書かれていますが、回数は病院によってまちまちです。オンコール手当は1回3000円という病院もありました。
診療放射線技師がどの程度当直があるのか、また当直以外にオンコール体制を導入している施設もあるということを紹介しました。今まで当直のある病院は、大変なのではないかと思い敬遠していた人もいるかもしれません。もちろん施設によって当直の頻度は異なりますが、それほど忙しくない施設も多いようです。今後、給与の高い施設を探すのであれば、当直やオンコール体制のある施設を探してみてはいかがでしょうか。