臨床工学技士の受験資格は、大学・短期大学・専門学校など原則として3年制以上の養成所を修業することが必要です。合格率は比較的高いですが、試験範囲が広いので1年次からしっかり勉強しておくことが大切です。そこで、今回はこれから臨床工学技士を目指す方のために、試験内容や合格率・受験資格について具体的に紹介していきます。
臨床工学技士国家試験の試験内容とは
臨床工学技士国家試験の科目は全部で以下の8科目となっています。
- 医学概論(公衆衛生学、人の構造及び機能、病理学概論及び関係法規を含む。)
- 臨床医学総論(臨床生理学、臨床生化学、臨床免疫学及び臨床薬理学を含む。)
- 医用電気電子工学(情報処理工学を含む。)
- 医用機械工学
- 生体物性材料工学
- 生体機能代行装置学
- 医用治療機器学
- 生体計測装置学及び医用機器安全管理学
試験内容は、過去に出た問題が多く、早いうちから過去問を勉強しておくことが合格のカギとなります。かなり広い範囲から出題されるので、1年次の頃からしっかりと基礎を勉強しておくことが大切です。
臨床工学技士の国家試験は、平成29年の場合、3月5日(日曜日)におこなわれています。試験場所は、北海道・東京都・大阪府および福岡県となっています。合格者の発表は平成29年の場合、3月28日(火曜日)午後2時おこなわれました。これらの詳しい日付は、毎年10月1日に厚生労働省から正式に発表されています。
臨床工学技士国家試験の難易度や合格率は?
平成29年3月5日におこなわれた臨床工学技士の合格者数と合格率は以下のようになっています。
- 受験者数2947名
- 合格者数2413名
- 合格率81.9%
平成27年は合格率83.2%、平成28年は72.5%というように、その年によって合格率は変わっています。受験者数は年々増えているのでこのままの勢いでいくと、来年には3000人を超すことも考えられます。
合格率は70%から80%ほどで、その年によって合格率は前後していますが、年々合格率が下がっているということはありません。1987年に臨床工学技士の国家資格が誕生し、2003年におこなわれた試験では1316名が受験し、1121名が合格しています。それから14年で倍以上の臨床工学技士が誕生しました。
それほど、医療機関で臨床工学技士が必要とされており、臨床工学技士になりたいという人が増えていることがわかります。合格率からみると難易度はそれほど高いというわけではありません。ただし、臨床工学技士国家試の受験資格は養成所で3年以上勉強することが義務付けられています。そのため合格率も高くなっていると考えられます。
臨床工学技士の受験資格を得る方法を知りたい!
受験資格は以下のようになっています。
- 大学に入学することができる者で、文部科学大臣が指定した学校または、都道府県知事が指定した臨床工学技士養成所において、3年以上臨床工学技士として必要な知識および技能を修得したもの。(平成29年3月17日までに修業し、卒業する見込みのものを含む)
- 学もしくは高等専門学校などの養成所において2年以上修業し、厚生労働大臣の指定する科目を修めたもの。また、文部科学大臣が指定した学校または都道府県知事が指定した臨床工学技士養成所において、1年以上臨床工学技士として必要な知識および技能を修得したもの。(平成29年3月17日までに修業し、卒業する見込みのものを含む)
- 大学もしくは高等専門学校などにおいて1年以上修業し、厚生労働大臣の指定する科目をおさめたもので、文部科学大臣が指定した学校または都道府県知事が指定した臨床工学技士養成所において、2年以上臨床工学技士として必要な知識および技能を修得したもの。(平成29年3月17日までに修業し、卒業する見込みのものを含む)
- 大学(短期大学は除く)において厚生労働大臣が指定する科目を修めて卒業したもの。(平成29年3月17日までに修業し、卒業する見込みのものを含む)
- 外国の生命維持管理装置の操作および、保守点検に関する学校もしくは養成所を卒業し、または外国で臨床工学技士の免許に相当する免許をうけたもの。
臨床工学技士を目指している方は、試験内容や合格率などをみてどのように感じたでしょうか。医療機器のスペシャリストとして医療機関で働くので、医療機器だけでなく医学の知識など幅広い技術や知識が必要になります。患者の命を預かる生命維持装置などの操作や保守などとても責任の重い仕事ですが、透析業務など患者と接する仕事もあるので、とてもやりがいを感じることができるでしょう。