現在、臨床検査技師として働いている方は、今の職場に満足していますか?例えば、「将来年収が上がるか心配」「残業が多いから辛くなってきた」などと感じている方もいるのではないでしょうか。もし、これから転職を考える場合、できればこのような不安を解消できる職場で働きたいという方も多いでしょう。そこで、このような条件を満たすためには、どのような働き先があるのかチェックしていきましょう。
残業があまりない職場とは
臨床検査技師の仕事で比較的残業が少ない職場は、検査センターです。検査センターは、医療機関などから送られてくる検体を検査し、患者の検査結果を医療機関に報告する業務です。医療機関では取り扱っていない検査や、普段医療機関で検査をおこなわない病院などの検査を検査センターでおこないます。
検査センターでおこなう検査の種類は多岐にわかれます。例えば、患者の尿や便などの一般検査、血液検査、手術などで採取した細胞の検査をおこなう病理検査などです。いろいろな検体検査の経験を積みたい方にはとても恵まれている職場でしょう。検査センターは病院のように急な検査が必要になるということがないので、基本的にシフト通りに働きます。もちろん休みの日も出勤することは少ないです。
他にも、治験コーディネーターも基本的にはシフト通りの勤務が多いです。一時的に忙しい時期はありますが、ある程度自分で調整できます。治験は、病院で行われますが急に病院側から呼ばれたりすることも少ないので、休みの日もしっかりととれるでしょう。
比較的収入が高い職場とは
臨床検査技師が年収の高い職場で働きたい場合は、やはり大学病院や総合病院など比較的大規模な病院の検査室があげられます。学校を卒業して就職した数年は年収が低いこともありますが、他の職場に比べてもともと基本給が高めに設定されているので、極端に低いということはないでしょう。
また、救急医療を取り扱う病院では、残業や夜勤があるのでその分収入が多くなります。ただし不規則な勤務が続いたり、自宅待機があったりする医療機関もあります。自宅待機は、同じ部署の臨床検査技師が交代で受け持ちます。自宅待機の場合は、電話がかかってきたらすぐに出勤できるように常に準備をしておかなければいけません。
医療機関によっては、何分以内に病院に来れるようにと指定している場合もあります。土日は基本的に休みの場合もありますが、土曜日だけ交代で出勤することもあります。収入を増やしたい場合は、大学病院や総合病院などの基本給が高い職場や、残業や自宅待機など時間外の勤務が多い職場を選ぶといいでしょう。
休みがしっかりとれる職場とは
健診センターは、予約制の場合が多く、病院のように急に検査が入ることもないのでシフト通りに出勤することが可能です。シフト制なので、休みの日は他の人が急に休みで出勤できないということ以外は出勤することは少ないです。また、出張健診などもありますがこれも事前にいつ出張するか把握できるので、休みをしっかりととることができるでしょう。
出張健診の場合は、直行直帰が認められている医療機関もあるので、仕事が終わる時間も把握しやすいでしょう。最近では、土日休みの健診センターもあるので、土日しっかりと休みたいという人にはおすすめです。小さなお子様がいる家庭や、プライベートを大切にしたい方は、健診センターで働いている方も多いようです。
さらに、個人クリニックでは、土日休みのクリニックもあるので入院施設のない外来専門のクリニックを選べば、急な仕事で呼ばれるということも少ないでしょう。ただし、残業が少なく、休日がしっかりととれるということは、年収もあまり多くないということです。年収も多く、休みもしっかりとれる職場というのを見つけるのは少し難しいでしょう。
現在、臨床検査技師として働いている方は、年収のアップを目指すのか、または休みをしっかりとりたいか、どちらを選ぶか迷っている方もいるかも知りません。年収アップを目指すのであれば、大規模の病院で残業の多い職場。休みをしっかりとるのであれば、健診センターや個人クリニックなどいろいろな職場があります。まずは、どのような職場があるのか求人などで実際確認してみましょう。