診療放射線技師として働いている方、これから働こうとしている方は、将来について具体的に考えたことがありますか?「違う職場で働いてみたい」、「実家のある地方で働きたい」、「都心で便利な暮らしを楽しみたい」などさまざまでしょう。
しかし、新しい場所で働くのはなかなか決心がつかないということも。そんな方のために、診療放射線技師の求人に関して、都心や地方にどのような違いあるのかを紹介していきましょう。
都心の求人は給料が高く、最新技術を学べる病院が多い
都心の病院は総合病院など大きな医療施設が多く、いろんな患者が来院するのでX線、CT、MRI、マンモグラフィ装置など診療放射線技師として多くの経験を積むことができます。また、大学病院や急性期病院などでは最先端の技術を学べます。
残業も月間で数時間と少ない病院も多いですが、大きな病院の場合、日勤・夜勤の交代制となる場合もあります。プライベートの時間を大切にしたい方は、自分の生活にあったシフトがある病院を選ぶこともできるでしょう。
急性期病院などではなく、一般的な治療を行っている病院であれば、夜勤や残業が少ない場合もあります。育児中や産休中の方でも大きな病院であれば制度が整っているので施設もあります。
また、大きな病院だけではなく人間ドックがメインのクリニックや、数は少ないですがオフィス勤務などもあります。病院だけでなく、いろいろな職場で経験を積みたいという方には、多くの選択肢がある都心がおすすめです。
地方の求人は病院よりもクリニックが多く、残業が少ない
一方、地方の求人は、整形外科などのクリニックや療養型医療施設などがあり、勤務体制は午前と夕方というようなシフトが多くなります。クリニックの場合、土曜日も診療していることから、土日休みを取りたい方は選択肢が少なくなる傾向にあります。
平日の昼間の休憩時間は長くとれるので、ゆっくりと買い物を楽しみたい方や、家で休憩したいという方には向いている職場といえます。しかし、整形外科は診療放射線技師の仕事が多いため、残業も多少あるといったクリニックもあります。
育児中や産休中の方は、地方の場合人数が少ないため活躍できる場所が少ないかもしれません。しかし、人材確保をするために、積極的に女性を採用している病院もあります。
小さなクリニックの場合、診療放射線技師がひとりしかいない場合もあるので、専門性が問われます。まだ診療放射線技師としての経験が少ない方は、面接で聞いておくとよいでしょう。
診療放射線技師が都心と地方で働く場合に起こりえる差とは
都心で働く場合、多くの病院や研究所、クリニックなど選択肢があるので、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができます。
また、診療放射線技師として多くの仕事を選ぶことができ、経験を積むことができます。もっと技術を身につけたいという方は都心が向いているでしょう。また給料も地方に比べれば少し高くなります。
一方で地方は、都心に比べて通勤にあまり時間がかかることがなく、マイカー通勤を選べる場合もあります。クリニック勤務の場合、午前・夕方というような勤務体制になりますが、休憩時間が長くとれます。
また、福利厚生が充実している病院が多いのも魅力です。都心の病院と比べて転勤が少ないため、同じ職場で長く続けたい方におすすめです。
育児や介護などの必要がある場合は、都心の方が向いているかもしれません。地方はクリニックが多く、ひとり体制でおこなっていることもあるので、突然休みがあると大きく業務に支障をきたすことがあります。こういった方は短時間勤務などを選ぶということも必要となるでしょう。
都心と地方どちらで働く場合も、仕事に大きく差があるという訳ではありません。仕事の幅を広げたい方や、スキルアップしたい方は都心の方が向いているでしょう。都心の場合、いろいろな選択肢があるため、自分のライフスタイルに合った職場を選ぶことができます。
また、地方でも小規模の病院が多くなりますが、中にはいろいろな経験をすることができる病院も存在します。都心か地方かどちらかで迷っている方は、まず働きたい場所の求人を探してみましょう。
地方では、求人が少ないと思っていた方も意外と見つかるかもしれません。クリニックによれば、診療放射線技師がひとり体制のこともありますので、貴重な戦力になるでしょう。